HI-VISIONS PRESENTS
ZINE!ZINE!ZINE!
2025/8/22 - 2025/9/6
ZINE!ZINE!ZINE!
ZINE!ZINE!ZINE!
会期|2025.8.22 Fri – 9.6 Sat
会場|CLEAR GALLERY TOKYO
時間|12:00 – 18:00(日月祝休)
本展はユニット画家 HI-VISIONS(岡野智史・小川泰・木村俊幸)と26名の参加アーティストによるキュレーション企画です。
ZINEを「紙の彫刻」「私的な宇宙」として再構成し、空間に対話的に浮かび上がらせます。
束ねられた紙片たちが再び読む以外の方法で語りかけてきます。
以下HI-VISIONS 木村俊幸氏コメント
僕が初めてZineらしきモノを手にしたのは88年だ。それまでは漫画の同人誌を知り、貯めたお小遣いを会費として地方の編集部に送り、
アパートのポストに投函されるのを何やらザワザワした心持ちで待ち続けた。
それは詰襟(つめえり)の中学1年生の精一杯の背伸びだったノダ。
大学受験に失敗し、浪人生となり、クサクサした気分と憂鬱さの中で美術書店に立ち寄ると、
足元の棚に海外から輸入された紙の塊が数冊、捻れ捩れて横たわっていた。急いで紙を捲ると、
ズシリと意味不明な頁が捲られたまま垂れ下がる…それはvinylに包まれたナットかビスのようなモノだった。
錆びついた脳天を叩き割るような衝撃と、猥雑な感覚が一気に噴き上がり、充血した眼球で、荒々しく更なる紙の束を捲る。
意味不明の言語や醜悪なドローイングが現れて我を忘れるのと同時に、あの頃のザワザワした感覚に満たされていた。
時と文化を異にするこの紙の束が、ZINEと名付けられたモノと知ったのは随分後の事だった…
夏の熱気と束ねた紙の行方を追い、重なり裁断された無限の趣味的宇宙にチャンネルを回し、
ZINEの紙面解像度を弄る!
ユニット画家HI-VISIONSが送る、ひと夏の"夢幻紙宇宙"に痺れ痺れてジンジンしちゃおー